やわらか金融道

オタクブログとオフ情報

2021/01/17

中学生頃から自分はなんとなく学者になるのだと思って生きてきた。学者のイメージはごく曖昧で、ただし人文学系の研究室に所属しているビジョンを抱いていたと思う。そのころからいわゆる社会のレールにあんまり自分が適合できないなと感じていて、そういうのを仕事にしている人たちは、なんというか「同類」だろうと高をくくっていた。今からしてみれば全く失礼な話であるが。
そんなティーンの私よ、笑っておくれ。そういう仕事は私が最も不得手とするところだ。

現在進行形でこめかみが痛い。三時間後に迫った締め切りに間に合う目途が全く立っていない。こんな文章を書いている場合でもない。今どの段階かというと、参考文献を精査する段階である。
あることないことを過剰に修飾して文字数を稼ぎ、「今後も調査していきたいでーす」と〆るのは昔から得意としている手で、つまり専攻分野においては全く問題がないのだ。ドンピシャの先行研究や調査結果が存在しない場合は自分でうごけばいいのだし(去年はCOVID-19のせいでそうもいかなかった。FUCK!)、そうでなければ正直に、「ドンピシャのがなかったから対象を絞ったうえで考察するね~」と書けばいい。
しかし、もう自論が立っている段階で、それに合わせてエビエビエビデンスを引っ張り出してくるというやつが本当に本当に苦手だ。今ちょうどやっているみたいなやつ。もうこじつけなのがわかってるのに、完走するしか道がねえ!!みたいなやつ……
そもそも論として私はめちゃくちゃ情報処理が遅い。小学生のころに「『8』をこのチューブに通すと『10』になります。『25』を通すと『63』になります。じゃあ『146』を通したら?」みたいな簡単な方程式の問題を解かされた。これが本当に苦手で、私というチューブに三桁の数はとても通らなかったのだ。いや、三桁の数を通しているのは「このチューブ」なのだが。
人間は一本の管、どころかちくわだとは福岡伸一先生の言うところであるが、ともかく糞(フン)カス詰まりの管であるわたくしにとっては、様々有用でありがたく美しい文献を、うんちみたいな自論に持ち込めるうんち型に加工するのにめちゃくちゃ時間がかかる。膝の上でPC作業していたら腿が低温やけどした、という悲しい経験が皆さんにもあるかと思われるが、それくらい発熱している。脳がパンクする!糞カスがこびりついて狭くなった脳のパイプが、こんなにおっきいの……♡通らないよぉ……♡とばかりに悲鳴を上げている。脳みそも視野も狭窄になってどうしようもない。

これが提出できたら2泊3日で旅に出ることにした。といっても都内に限るし、ホテルで積読を消化し、死んだように眠るのが主な目的だ。少しは脳みそが復元できるといいんですが。玉ねぎみたいに情報の流れサラサラになる本があったら教えてください。