やわらか金融道

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連作・花飛沫

これを見に行ってきて大変良かったので感想文です。

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性悪な神が忘れていったただひとつ終わらないための仕組み

残されることを幸福と呼ぶにはあまりに深く伸ばしたこの根

まつこともよい看板ない店の特上弁当二つ買っては

願はくはくはく白かり花飛沫そのひとひらを弾く頬まで

枝葉まで価値あるというところさえ花のあなたの命に似てる

手の甲の六角砕けるは中身ばかり背骨の重さで地に伏している

宝箱偽物ばかりと言わないで 価値はあなたの前の姿見

頸椎へ鉄砲玉の雨が降りFeいつか芽生えるときに

首根から絶えず溢れる血を吸って僅か色づく花の名前は

極楽は生まれた場所のパロディともしはじめから知っていたなら

穴からは寂しいほどの歌踊りうっかり落ちてこいろくでなし

世の中は見えるものだけ真だから誰そ彼あの日だって愛せる

一面の子らは手に手の輪を作り呪うが如く踏み鳴らす床

開かれた箱は孕んだ五十余の溜息を吹き全てを散らす

生きるとは口を開けるものたちの代謝 また必ずあいましょう

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