10/3青海展示棟で行われたGoetic Ring4に参加していました。だいぶ久しぶりのイベントで本当に楽しかったです。感染リスクを押してまで行くことに最後まで罪悪感があったのですが、積極性や前のめりな立ち方を取り戻せたので、行ってよかったなと思います。どうもありがとうございました！
頒布物の通販始めました。
以下、頒布物の解説？一言コメントです。
カノ
ソロバラでわざわざ「本を出す」なら、いくつかの物語が連関するようなものにしたいと思い、作りました。ガープの結婚が「剣闘士と世話役の結婚」という物語のような風合いを持っているように、あるいはベルフェゴールとその妻の別れがフェルシュングの民話になっているようなイメージで、ソロバラも語り継がれる話の中に生きているような二人だなと思っています。あとがきにも書いたのですが、オスカーワイルドの「幸福な王子」の印象を二人には持っています。なるべく聞き覚えの薄いアイテムをふんだんに出して、「おはなし」になるように作りました。
読み返すと誤字や表現の飛躍が起こりまくっていてまずいのですが、出せて本当に良かったです。
ぎんさんに作っていただいた表紙が本当に素晴らしく、導かれるように書きました。こちらの記事も是非合わせてご覧ください！
骨が十遍
前から「ソロモンの遺体を簒奪するバラム」というのは書きたいと思っていて、でも小説にするほどのドラマティックな中身はないし、webで読んでもサラっと流れて終わってしまうだろうし……と考えた末、こんな形になりました。
『カノ』が早めに入稿できたので、残りの時間でもう一つ仕立てられる！と思ったのもあります。カバーをめちゃくちゃかっこよく作ってもらえたのでいい本になりました。
元ネタは夏目漱石『夢十夜』で、構造やモチーフを拾ってないこともないのですが、粗が……ので、雰囲気で読んでもらえるといいかなと思います。
とにかくたたずまいがいいですね。かっこいい。
生きてゆくための素描
9/30に公開されたイベストが衝撃的で面白く美しく尊かったので、どうしても書きたくなってしまい、出ました。
内容的にネットに載せにくいなと思ったことも本にした理由の一つです。
表紙はykzさんが一日で仕上げてくれました。わたしがふらふら伝えたオーダーに、めちゃくちゃ純真なウヴァルときれいな文字組で応えてくれました。お品書きも含め、本当に感謝しかないです。
表紙にクロマティコ・フロスティグレイス、中表紙にペルーラ・スノーホワイト、本文はタブロです。どうしてもこの仕様がやりたくて、前日各所を行脚しました。
遠くに思う情景がたとえ歪んだものであっても、というのはメギド72において何度となく語られるテーマですね（生と死イベのアザゼルや、ベヒモス・モラクスのキャラストなど）。今回のウヴァルの話も、そういった側面から切り込むこともできるのではないかと思い書きました。中身が抜群に洗練されているとは言い難いのですが、このスピード感で出せてよかったなと思う本です。
以上、頒布物の振り返りでした。
今回は「ずっとソバにいて！」というソロバラプチオンリーにも参加させていただきました。
ゴエリン4に申し込んだのが今年の2月、感染がどんどん拡大して先の見えない状況下だったので、「同CPどころか同ジャンルの人もいないんじゃないか……」とちょっと後悔しかけていたのですが、プチのおかげでサークルさんがいくつもあつまり、本当に楽しいイベントになりました。ありがとうございました！
11月にはwebオンリーも予定されているので、何かしらが出るように頑張ります。
(※2つの企画の主催さまはそれぞれ別です、念のため）
22歳くらいのソロモン×バラムのちょっとボトム優位な話を書きたいなーと思っています。
次は忘れないうちに無配短歌の一言解説を書く予定です。それでは。
